
粉ミルクは温度や衛生管理を誤ると雑菌が繁殖しやすく、赤ちゃんの体に負担をかけてしまう可能性があります。
この記事では、厚生労働省のガイドラインやメーカーの推奨方法をもとに、「安全に・時短で・安心して」粉ミルクを作るための正しい手順や注意点をわかりやすく解説します。

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目次
1.作り置きの粉ミルクは安全?メリットとリスク

粉ミルクは、計量してお湯に溶かすだけで誰でも同じ品質のミルクを作れることが最大のメリットです。お出かけ先でも、誰でも安定した栄養を与えられるという良さもあります。
しかし、手軽さというメリットがある一方で、衛生面に関するリスクもあります。安心して授乳するためには、清潔な手や器具を使い、70℃以上のお湯で調乳し、すぐに冷まして与えることが大切です。
調乳直後のミルクは赤ちゃんにとって最適な温度と栄養を保っていますが、時間が経つにつれて雑菌が繁殖しやすくなります。特に40℃前後のぬるい状態では細菌が急速に増えるため、厚生労働省も「調乳後2時間以内に飲ませること」を推奨し、作り置きや飲み残しの再利用は避けるよう注意喚起しています。
2.作り置きする際の4つの注意
粉ミルクの作り置きは基本的に推奨されていません。しかし、子育てをしていると、夜間の授乳など、どうしても作り置きしなければならない場面もあります。そんな時に、赤ちゃんの健康を守るために、必ず注意するべきことをまとめました。
清潔な状態で調乳する
粉ミルクを安全に作るためには、清潔な状態を作ることが大切です。
ミルクを作る前には必ず石けんやハンドソープでしっかり手を洗い、清潔なタオルや使い捨てペーパーで水気を拭き取ります。哺乳瓶や乳首、キャップ、スプーンなどの調乳器具は洗浄・消毒を済ませておきましょう。調乳台やキッチンの作業スペースも清潔に保ちます。
雑菌は目に見えないため、これぐらい大丈夫と思わずに、毎回きちんと衛生管理をすることが大切です。
すぐに冷蔵庫の奥で冷やす
粉ミルクを作って、作り置きをする場合は、調乳後冷蔵庫で冷やします。しかし、調乳直後の熱い状態で、そのまま冷蔵庫に入れてしまうと庫内で雑菌が繁殖しやすくなります。まずは流水や氷水で急冷してから冷蔵庫へ入れるようにしましょう。
保存中は常に5℃以下を保ち、保存容器や哺乳瓶のフタもしっかり閉めておきましょう。冷蔵庫の扉付近は温度変化が大きいため、できるだけ温度が安定している奥の方に保管しておくことがポイントです。
湯せんで15分以内に温め直す
冷蔵庫で冷やしたミルクを赤ちゃんに飲ませる時は、電子レンジではなく湯せんで温め直します。これは、電子レンジは加熱ムラが生じやすく、高温の部分が赤ちゃんの口をやけどさせるおそれがあるためです。
湯せんは50〜60℃ほどのお湯に哺乳瓶をつけ、軽く振りながら温度を均一にします。温めすぎるのもよくないので、腕の内側に垂らして温度を確認し、人肌程度になっていればOKです。
作り置きの保存期限は2時間
厚生労働省のガイドラインでは、調乳後のミルクは2時間以内に飲ませることが推奨されています。時間が経つと、たとえ冷蔵庫で保管していても雑菌が繁殖し、赤ちゃんの体調を崩すリスクがあるからです。
赤ちゃんの健康を最優先に。作り置きをする際は、必要な量だけを作り、2時間を超えた場合は必ず破棄することを徹底しましょう。また、一度口をつけたミルクは雑菌が入りやすいため、残った場合はそのまま破棄するようにしてください。
3.時短できる粉ミルクの正しい作り方

粉ミルクはできるだけ作り置きを避けることが望ましいとされています。ここでは、赤ちゃんに安心して飲ませられるように、時間をかけずにすばやく作れる「時短でできる正しい粉ミルクの作り方」について紹介します。
作り方の流れ
まずは厚生労働省やメーカーが推奨する手順に沿って、正しい粉ミルクの作り方の流れを解説します。準備から授乳までの一連の流れを確認しておくことで、慌てず安心して調乳ができるようになります。
1. 粉ミルクを調乳する場所を清潔にして、手を洗います。
2. 70℃以上のお湯、粉ミルク(固形も可)、消毒した哺乳瓶を準備します。水道水を使用する場合は十分に沸騰させてから、調乳時の温度を必ず70℃以上に保っておきます。
3. 計量スプーンを使って、パッケージに記載された1回分の用量を哺乳瓶に入れます。
4. 哺乳瓶に分量の半分から2/3ほどのお湯を注ぎ、哺乳瓶に乳首をつけて、円を描くように優しく振ってミルクを完全に溶かします。
5. 哺乳瓶の乳首を外し、でき上がり量の目盛りまでお湯を注ぎ、再度、哺乳瓶に乳首をつけて、全体が混ざるように軽く振ります。
6. ミルクを40度くらいまで冷まします。哺乳瓶を流水に当てたり、水を張ったボウルに浸したりするとよいでしょう。手首の内側にミルクをたらし、人肌程度になっていたら適温です。
7. 哺乳瓶の外側についた水滴を、清潔な布巾やペーパータオルで拭きとってください。
時短のコツ
調乳の時間を短縮するためには、「準備」が大切です。ミルクを作った後で用具をそのままにしておくと、また洗い直してから作らないといけません。哺乳瓶や調乳用品を一回使ったらすぐに洗って消毒して、いつでも使える状態にしておくことが大切です。
また、粉ミルクも使う分を小分けにしておくことや、計量の時間を短縮するためにキューブタイプの粉ミルクを使うのもおすすめです。お湯の保温ができる調乳ポットなどもあると便利です。
少しだけ飲ませたいときなどは、あらかじめ70℃程度のお湯を調乳用に保温ポット・水筒に入れておくと便利です。
4.粉ミルクは水道水で作っても大丈夫?
粉ミルクを調乳する際に使う水は、「軟水」であることがとても大切です。硬水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が多いため、硬水でミルクを作るとミネラルバランスが崩れ、赤ちゃんの体に負担をかけてしまうおそれがあります。
日本の水道水はほとんどが軟水のため、沸騰させて70℃以上にしたものを使用すれば安全です。ミネラルウォーターを使う場合は、成分表示を確認し、「軟水」または「硬度100以下」と記載のあるものを選ぶようにしましょう。
「彩水-あやみず-」は、粉ミルクの調乳に適したミネラルウォーターです。硬度が約16〜46mg/Lと低く、優しい軟水のため、赤ちゃんの粉ミルクにぴったりです。

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5.まとめ

粉ミルクの作り置きは、忙しいときは魅力的に思えるかもしれませんが、衛生面のリスクを伴うため、基本的には避けるのが安心です。軟水を使う、湯せんで優しく温め直すなど、細やかな配慮が赤ちゃんの健康を守ります。便利なキューブ型粉ミルクを使うなど、時短の工夫をしながら、安全、清潔を意識した調乳習慣を身につけていきましょう。
どうしても必要なときは、清潔な環境で調乳し、すぐに冷やして冷蔵保存、2時間以内を目安に使い切るようにしましょう。
参考:
厚生労働省:乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドラインについて
【粉ミルクの基本ガイド】いつまで?作り方・作り置き・日本 vs アメリカ【世界保健機関(WHO)及び国連食糧農業機関(FAO)ガイドライン準拠】
粉ミルク(乳児用調整粉乳)を70℃以上のお湯で溶かすワケを知っていますか? 横浜市




